15年歯科衛生士として勤務経験があります。
重曹で歯のホワイトニングを行う時は注意が必要です。
この記事では自宅でホワイトニングをしたい方のために、歯のホワイトニングで使う重曹が危険な理由を解説します。
この記事はこんな方におすすめ
- 歯の黄ばみを取りたい
- 着色汚れをきれいにしたい
- 自宅でホワイトニングをしたい
- 手軽に歯のホワイトニングしたいが重曹を使っても危険じゃないか知りたい
この記事を最後まで読むことで安全に歯のホワイトニングをする方法を知ることができ、鏡で自分の歯を見てもため息をつかなくてもいい毎日を送れるかも。
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どうして重曹を使った歯のホワイトニングは危険なの?
どうして重曹を使ったホワイトニングが危険なのでしょうか?
【 重曹を使ったホワイトニングが危険な理由4つ 】
- 重曹の研磨力で歯に傷がつく
- 知覚過敏
- 歯石が増える
- 歯肉炎や口内炎などの口内トラブル
一つずつ見ていきましょう。
① 重曹の研磨力で歯に傷がつく
重曹と言えば、ナチュラルクリーニングによく使われてますよね?
お掃除のイメージがあるように重曹の研磨力がその綺麗にしてくれる理由のひとつです。
そのためホワイトニングに使うと歯が白くなったように感じます。
でもその重曹の研磨力が歯の表面のエナメル質に傷を着けてしまいます。
エナメル質を傷つくと余計に歯が黄ばんでしまう原因になり、逆効果になることも。
② 知覚過敏
一度は耳にしたことのあるであろう知覚過敏。
これも重曹を使ったホワイトニングが危険な理由のひとつです。
重曹でホワイトニングをするとエナメル質が傷つき削れ、歯茎が傷つき退縮(歯茎が下がる)し、その下にある象牙質が露出してしまいます。
それが冷たいものや歯ブラシの刺激で歯がしみて知覚過敏となります。
③ 歯石が増える
歯石が付きやすくなる理由としてはお口の中のphが関係しています。
普段はお口の中は中性で保たれて汚れは酸性と言われています。
重曹で磨くとアルカリ性に傾くので歯の汚れが汚れがつきやすくなり歯石がたまりやすくなるのです。
④ 歯肉炎や口内炎などの口内トラブル
口腔内のトラブルになる原因としては先述した汚れがつきやすくなることで歯肉炎なってしまったり、重曹のもつ加水分解作用が関係しています。
加水分解作用が口腔粘膜への刺激となり口内炎になったりするのです。
安易に重曹を使った歯のホワイトニングしてはダメ!
ここまでの説明を読んで、落胆した方も多いでしょう。
あ~あ、せっかく手軽に家で歯のホワイトニングができるかと思ってたのに...
重曹が使えないなんて。。。
でも重曹で歯磨きをしてはいけないということではありません!
使用上の注意をしっかりと守って安全に手軽白い歯を手に入れましょう。
重曹で安全にホワイトニングするためには
- 重曹は食用を選ぶ
- 歯ブラシは柔らかいものを選ぶ
- 塩分制限をしてる場合は使用を控える
① 重曹は食用を選ぶ
重曹にはお掃除専用のものと膨張剤などとして使われる食用のものがあります。
ホワイトニングに使用する際は、口腔内に使用するものになりますので必ず食用のものを選ぶようにしましょう。
② 歯ブラシは柔らかいものを選ぶ
重曹歯磨きに使用する際の歯ブラシは必ずやわらかめを選ぶようにしましょう。
重曹の研磨力は強いため毛の硬い歯ブラシを使ってしまうと余計に歯の表面や歯肉を傷つけてしまう原因となります。
硬い方がよく磨けた気がして歯も白くなるような気がするかもしれませんが、必ずやわらかめを使用してください。
③ 塩分制限をしてる場合は使用を控える
重曹は別名重炭酸ソーダや重炭酸ナトリウムといいます。
その成分は炭酸水素ナトリウム。
ナトリウムがついていますので、つまり塩分です。
普段から控えめにと推奨されている塩分で歯を磨くことになります。
さらに口腔内の粘膜は吸収しやすいのです。
また、高血圧症や腎臓病など塩分制限のある方は特に注意が必要です。
重曹で安全に歯のホワイトニングする方法
- 重曹歯磨き
- 重曹うがい
重曹を使って安全にホワイトニングを行う方法をご紹介します。
① 重曹歯磨き
重曹を使った歯磨きのやり方はとても簡単です。
- 食用の重曹、柔らかい歯ブラシを準備
- 重曹とお水を1:1の割合で混ぜたものを作る。またはひとつまみ振りかけるだけでOK
- 優しく磨く。力を入れすぎない
- 口をすすぐ
- 作り置きはおすすめできません
必ず食用の重曹と柔らかめの歯ブラシを用意してください。
重曹とお水を1:1の割合で混ぜ合わせたものを作ります。
もっと手軽に行いたい場合は重曹をひとつまみ振りかけてあげるだけでも構いません。
重曹とお水を混ぜたペーストの作り置きはお勧めできません。
そのまま磨いてあげるだけです。
必ず優しい力で磨いてください。
歯ブラシをグーで握って磨いてしまうと力が強くなりやすくなってしまうため、鉛筆持ちで持って磨いてあげると力は入りにくくなります。
その後、普段通りうがいをするだけです。
② 重曹うがい
歯ブラシをする時間がなかったり、口臭緩和にオススメなのが重曹うがいです。
作り方はお水500mlに約3グラム、小さじ1/2強を溶かします。
この重曹うがい液で食後などにうがいをするだけ。
歯磨きの後のうがいに使用するとさらに効果的です。
こちらの溶液は冷蔵保存で一週間ほどもちますが、なるべく早めに使い切りましょう。
また、冷蔵庫で冷えた重曹うがい液は知覚過敏の原因にもなる可能性があるので、使い切りで作るのが最良かもしれません。
正しい重曹ホワイトニングの効果
- 歯周病予防
- 口臭予防
- 虫歯予防
重曹を使ったホワイトニングニングには他にもこんな効果があります。
① 歯周病予防
口腔内には様々な細菌が存在していますが、代表的なものが歯周病原菌です。
磨き残しなどの歯の汚れに存在する歯周病菌にはたくさんの種類があります。
その細菌が歯槽骨を溶かしてしまう口腔内の病気です。
歯周病は心臓病や糖尿病など全身疾患とも関係すると言われており、一度なってしまった歯周病は治ることのない怖い病気です。
重曹は先述したようにアルカリ性です。
アルカリ性には殺菌効果があるといわれています。
そのため歯周病の予防効果があると言われています。
基本的には歯磨きが基本にはなりますが、時間のない時には重曹うがいをしてみるだけでも殺菌効果が得られると言われています。
② 口臭予防
重曹は汚れを落とす、殺菌してくれるだけでなく、誰しもが気になったことのある口臭を緩和してくれると言われています。
口臭の原因のひとつである舌苔という舌についた白っぽい汚れを重曹が中和してくれ口臭が緩和されるのです。
③ 虫歯予防
口の中の病気として老若男女につきまとう虫歯の予防にも重曹が役立ちます。
虫歯になる原因としては歯に食べかすなどの汚れが付着すると食べカスの酸が歯の表面を溶かします。
これを脱灰と言います。
通常は唾液の作用によって脱灰された歯の表面は修復されるためすぐに虫歯になる事はありません。
これが再石灰化です。
重曹はアルカリ性なので酸を中和して再石灰化を促進してくれるために虫歯の予防につながるのです。
手軽にホワイトニングができないの?
歯の黄ばみを気にしたことのある人なら手軽にホワイトニングができないものかと一度は思うのではないのでしょうか。
歯の黄ばんだ原因によってもホワイトニングの方法も変わります。
歯自体の色の変色なのか、それとも歯についた汚れによって黄ばんでしまっているのか。
歯の汚れの場合は比較的手軽にホワイトニングができます。
費用もさほどかからないものが多いです。
まずは歯の汚れを歯科医院でクリーニングを受けることで汚れを落とす方法。
こちらは医院にもよりますが、一回の来院で全体のクリーニングをしてくれます。
他には自分で汚れを落とすものとして、市販のホワイトニング用歯磨き粉を使用する方法。
歯磨き粉の値段もピンキリ、使い方も様々です。
歯の消しゴムのような商品も売っていたりと様々な手軽な方法もあります。
そして重曹を使ったホワイトニングも家庭に重曹さえあればすぐにでもできてしまう最も手軽なホワイトニング方法ではないでしょうか。
ただ、歯自体の黄ばみに対しては手軽にというのはなかなか難しいというのが現状です。
歯が黄ばむ理由って?
- 飲食による着色
- タバコの使用
- 加齢
① 飲食による着色
歯が黄ばむ原因のひとつはまずは飲食によるものです。
代表的なものとしてはカレーやワイン、お茶などの色の濃いものです。
湯呑みに茶渋がつくように歯にも茶渋がつきます。
cmなどで耳にするステインと呼ばれるものです。
これらが黄ばみの原因になるものです。
② タバコの使用
喫煙者にみられるのがタバコに含まれるタールが原因の黄ばみです。
こちらも飲食と同様にステインと呼ばれます。
電子タバコなどの加熱式の場合はつきにくいと言われています。
③ 加齢
3つ目は誰しも避けては通れない加齢による歯の黄ばみです。
年齢と共にエナメル質が摩耗し、象牙質が透けて見えてきてしまいます。
象牙質は元々黄色く、白い艶のあるエナメル質が摩耗してしまうことでどうしても黄色く見えてしまうのです。
また象牙細管などと言われる構造にステインが入り込んでしまったりすることでも茶色い筋が入ってしまったりと加齢に伴う歯の変色・黄ばみが生じてしまうのです。
自宅ホワイトニングで重曹が危険な理由のまとめ
安全に行える重曹を使ったホワイトニング方法を2つ紹介しました。
重曹さえあれば特別なもの用意する必要のない本当に手軽なホワイトニング方法です。
使用方法も守れば安全でもあります。
ただし、禁忌症の人や誤った使用法を違ってしまうと取り返しのつかない事になってしまうこともあります。
誰にでも出来てしまう手軽な方法だからこそ誤った使い方をしてしまう可能性もあります。
またホワイトニング以外の効果は予防法になりますので、すでになってしまった虫歯や歯周病は治りません。
付着してしまった歯石も歯磨きでは落とすことはできない汚れです。
虫歯の確認や歯周病の進行状態、歯科医院でしかできないプロフェッショナルクリーニングも半年に一度は受診するべきです。
セルフケアとして予防目的、歯の表面の汚れを落とすホワイトニング方法として重曹磨きや重曹うがいを併用し健康でキレイな歯を維持していきましょう。
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